私への逃亡

誰もが他人と同じであることが求められた社会から、現在は自分らしさを追求する多様性社会へと移行しています。その中、今回の新型コロナウイルスの影響によって、私たちは「何者になりたいか」を探るための時間ときっかけを与えられました。「あるがまま」を超えて「ありたいまま」、素敵だと思う自分や面白いと思える自分をイメージして演じてみせる、いわば「演劇化社会」が到来しています。何者でもない私を何者かにしていく、そのために必要なのが自己の選択です。周囲の意見や価値観に流されることなく、人生は自分でチョイスするという認識を強く持っておく必要があります。自分でやりたいと思えることを明確にするためにも、常に興味学習や体験学習の意欲を持ち続けていることが大切です。興味は外側に存在するように見えて実は内在するものであり、それゆえに自らへの問いかけが必要です。社会が大きく変化している今こそ、過去の価値観や常識によって閉じ込められた牢獄から抜け出す時。行き先の分からない放浪の旅ではなく、明確な「ありたい私」に向かって進んでいく。「私への逃亡」はそのことを後押しするキーワードです。(2021.1.11)

情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ

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