鏡の学校

情報社会ではメディアを通じて社会的波及効果が拡がっていきます。たった一人で始めた活動でも、SNSなどを通じて世界中に拡散され、それぞれが助け合う「利他のシナリオ」へとつながることがあります。その一方、ウソもホントもシームレスになる現在において、自分に都合の良い情報ばかりを信じることで社会の分断を生む「悪魔のシナリオ」へと導く可能性も否定できません。トランプ大統領のツイッター閉鎖はまさにそれで、メディアを過度にコントロールすることは独裁を生んでしまいますが、「メディアの風」によって社会が煽られるのを防ぐことも大切です。個人も企業も受発信の構造を持ちメディアとして立ち上がる現在、どのようにして物や情報を扱うかといった「メディアの選別」という流れはますます顕著になっていきます。例えば、事業やサービスに環境問題やサステナブルが配慮されているか、それによって受け取る側の印象は変わり、メディア価値も変化していきます。「社会の鏡」ともいわれるメディア、それをどのように経営していくかという「メディアマネジメント」の重要性をしっかりと認識しておく必要があります。(2021.1.18)

情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ

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