鮮度が重要となる情報社会では、できる限り素早く、端的に発信することが求められています。あらゆるものがメディア機能を有し、情報過多とも言われる現在において、例えば映画や小説でも、いかにドラマチックな“オチ”を用意していたとしても、印象的な“つかみ”がなければ最後まで見てもらえるとは限りません。またアスリートの世界でも、早い時期から競技を始めトレーニングを積み重ねることが成功のカギとなります。まさに「先手必勝の時代」、いかに素早く行動を始めるかという「初動の前倒し」が問われており、そのことを表したキーワードが「つかみ突破力」です。これはビジネスにおいても同様です。類似した商品やサービスの中から違いや特徴を知ってもらうためには、まずは印象的な「つかみ」によって顧客になってもらうことが肝心。そのためには顧客が何を求め、どんなことに関心を抱いているかといった顧客理解の仕組みが必要となります。顧客の心をつかみ、そのまま回数化、リピーターへとつなげていく突破力、そのエンジンとなるキーワードとして「つかみ突破力」を認識しておきましょう。(2021.5.17)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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