コロナによって新しい自由時間が与えられ、自分自身について深く考え問いかける「セルフカウンセリング」の潮流が生まれつつあります。これまでの体験を積み上げてきた過去の私と、将来の目標やビジョンを投影した未来の私、そしてその中間にいる現在の私というように、人の内側には存在する「3つの私」を認識した自己分析が求められます。その中で、現在の私に対して強く求められているのが「変革」です。過去と未来がストレートにつながっているのではなく、過去を踏まえながらも現在をフラットに捉えた柔軟な自分、それが未来の自分を映し出すといった三面鏡の発想が重要です。過去に比重を置きすぎていては、これまでの自分の延長としてしか未来をみることができず、変わることができません。固定概念にとらわれることなく、今現れている事実を素直に受け止め、無駄な部分を削ぎ落としながら必要なことを集約させていく。そして新たに生まれたスペースには未来に向けてタネをまいていく。そうした継続とトライアルを併せ持つのが「現在の私」の姿です。自由な時間が拡大する今、改めてこのキーワードを認識しておきましょう。(2020.08.31)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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