この度の総裁選に続いて米国では大統領選が間近に迫り、国内外での大きな「選択」に注目が集まっています。従来の延長線上で物事を選ぶというよりも、新しい価値観による選択が求められる中で、今回キーワードとして挙げるのが「ベターチョイス・トレーニング」です。ここで重要なのは、ベストではなくベターということ。変化が連続して起こり、これまでの常識が一瞬にして過去になるような現代社会において、何がベストであるかを明確に示すことは誰にもできません。そうした正解が分からない時代だからこそ、頼れるのは自らの感性です。慣例や同調圧力に従うのではなく、自分自身が主体となって「より良い」と思えるベターを選択していくことが重要です。そのためには、日頃から選択のトレーニングが必要。自己投資による経験や学習を積み重ね、自らに自信を持つことが直感感性を磨き、選択能力やその速度を高めていくことにつながります。生活者の間にも、あれもこれもと量を追求するのではなく、日常の幸福論という直感フィルターによって質を求める人たちが増えつつある現状をしっかりと認識しておく必要があります。(2020.09.21)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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