想像の共同体

パンデミックという同時体験を通じて、分からないことへの不安感や、それが徐々に明らかになっていくことへの期待感など、世界全体が同じような思いを共有しているといえます。しかしながら、国家間では責任の所在を押し付けあうように対立構造が生まれ、国内でもマスクをするかしないかを巡ってトラブルに発展するようなケースも起こってしまっているのが現状です。今、本当に重要なのは、従来のように他者を区別・差別するような対立型の社会から、対話や融和による共同解決型の社会への転換であり、それを表したキーワードが「想像の共同体」です。ある情報を知ることで感じた“思い”によって価値観が移動し、行動が変わっていくというのは情報化社会がもつ大きな特徴です。情報は心理をつくる大きな要素であり、だからこそポジティブな発信をしていくことが未来を作るエネルギーになっていきます。未来の地球社会経営に対してどのようなことを想像・構想できるか。過去には戻らないことを理解しながら、今こそ一人ひとりの描く「こうしていきたい」という理想像を連鎖させた共同幻想を新しい力にしていくことが求められます。(2020.09.28)

情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ

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