トランプ大統領のコロナウイルス感染が大きく報道されましたが、今回のキーワードはそのことだけでなく、カードゲームとしての意味合いも含まれています。これまで感染対策を軽視しているという指摘もあったトランプ大統領が、大統領選挙が間近に迫る中でコロナに感染したことは、言ってみればジョーカーを引いてしまったような状態。しかし、そこから回復し元気な姿を示すことで、コロナに負けない強い大統領としてのアピールにつながるとも考えられます。つまり、ジョーカーは自らを追い詰めるだけでなく、逆転の切り札としても利用できるということ。これはあらゆる企業や人にも共通することで、一見逆境と思えることや自分ではコンプレックスに感じていたことも、見方を変えれば他にはない強力な個性や差別力につながります。大切なのは、自らを見つめ直すことで何が強みになるかを整理し、そしてそれを切り札として適確なタイミングで打ち出していくための時代認識です。「トランプの切り札」を重要な戦略施策、またポジティブシンキングにもつながるキーワードとして認識しておく必要があります。(2020.10.12)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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