これまで国や地域で線が引かれた社会から、コロナウイルスのパンデミックという共通体験によって、地球全体で共に生きていく社会へと移行しつつあります。今回のノーベル賞においても、平和賞の国連世界食糧計画をはじめ、経済学賞のオークション理論や化学賞のゲノム編集など、地球課題解決に向けた視点や、課題に対する方法・アイデアを共有していくような特徴が感じられ、一人ひとりが地球人という立場で未来を見つめていくという「アーシアンポジション」の認識をリードしているといえます。今こそ、お金を増やすことを目的とするマネー経済から、貢献することを目的とするコントリビューション経済へとシフトする時。これは企業が取り組むような大きな活動だけに限りません。個人単位であっても、自分に何ができるかを考え、小さなことでも行動していくことが重要になります。環境問題や食糧危機など、すでに私たちが直面している地球課題は数多く存在しています。そうした状況にある今こそ、人も企業も地域貢献、社会貢献、地球貢献に向けたアクションを起こしていくことが求められています。(2020.10.19)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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