コロナのパンデミックは、私たちに大きな変化を要求しています。例えば食事も、これまではコミュニケーションの一環として使われがちでしたが、コロナ禍では個食・黙食というように食べるという行為そのものに集中し、自らの生命力の糧とする本来の意味での食事へと変わってきています。こうしたことが示しているのが「ながら」から「集中」へ、そしてそれらを複合しながら新たに時間割を組み直していく「入れ替わる時間」の進行です。今までの習慣という理由で継続してきたようなことに対しても、本当に必要かどうか、惰性でやっている部分はないかを問いかける必要があります。過去の価値観や常識によって固定されてきた従来の時間割をリセットし、ゼロベースにして作り変えていく、そうすることで「ニューフリータイム」と呼べるような新たな時間が生まれ、私たちの創造性やトライアル、課題解決の速度が促進されていくのです。できるだけ短い時間でやる「時短」から、それを超えて新たな創造のために時間を生み出す「時誕」へ。「入れ替わる時間」は、私たちに新たなチャンスと創造力を与えてくれているのです。(2021.2.1)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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