東日本大震災から10年を迎えた今、問われているのは災害に何を学び、そしてその学習効果をどのような形で発揮しているかということです。私たちはこうした大災害を貴重な学習の機会として生かしていく必要があります。学習とは、自らの外側にあるものを内側に取り入れること。つまり、あらゆる変化を受信し、それによって自身の認識や行動を変えていくことです。その意味において、高度情報社会そのものが「大学習時代」を形成しており、私たちはまさにその真っ只中にいることを理解しておく必要があります。東日本大震災、そして今回の新型コロナウイルスなどによって、私たちは全員がサバイバリストとなる必要性を強く認識しました。これまでと同じ生活に戻るということではなく、柔軟な変化対応力を携えて新しい未来に向かっていく。それこそが私たちが学んだ“生き延びる”ということであり、そのために必要な知恵やアイデアを体験学習を通じて生み出していく、いわば「フィードバックスタディ」が求められています。「大学習時代」のキーワードは、そこで何を学んだか、そして未来をどう生きるか、そのことを問いかけているのです。(2021.3.15)
情報分析/谷口正和・ジャパンライフデザインシステムズ
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