気の社会学

選挙までの一週間を踏まえて浮かび上がってきた今回のキーワードは、情報によって思いは変わることを表した「気の社会学」です。気の社会とは、言わば心理学を搭載した社会のようなもの。例えば、今夏の異常気象が与える影響としては、大雨による被害や農作物の不足といった直接的なものだけでなく、人々の気持ちや心理にも少なからず影響を与えています。心理学と物理学が重なり合い、中間を行き来するという認識論は、高度情報化社会における感受性とつながっています。情報によって人々の思いは変わるように、今回の選挙でも仮説の先行報道が現実の報道として追いかけてくるという傾向が色濃く表れています。こうした流れは、政治に限ったことではありません。ファッションでもライフスタイルでも、次の社会に対する素敵な理想や思いが発信されたとき、そこに一定の事実や納得があれば、それがまだ形になっていなかったとしても、人々は果敢にそれを採用するようになります。気づきや気配によって未来社会に対する創造的なグランドデザインを描いていく「気の社会学」を、あなたの事業にも積極的に活用していきましょう。


谷口正和

2019年7月16日 ジャパンライフデザインシステムズ

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