様々な分野でパラダイムシフトが起こり、新たな価値観が顕在化してきている中、軸足となっているのが今回のキーワードである「インタンジブル」、無形資産です。これまでの工業社会では物が重視され、所有することに価値が置かれてきました。しかし、そこから脱却した現在、未来社会に対する構想力こそが価値をもつ、「インタンジブル・ソサエティ」が到来しています。これは課題認識に対しても同様です。従来は、多くの人が感じている課題をどのように解決するかに重点が置かれ、そのための方法として様々な物が製造されてきました。しかし、経済が豊かになり便利な生活を手にいれた現在は、課題が見えずらくなっているのも事実です。だからこそ、まだ顕在化していない課題をいかにして発見するかが重要で、形のないものや見えていないものに対する気づきの感度を高めておく必要があります。その意味でも、事業やサービスにおける顧客との対話のプログラムは極めて重要です。生活者が何を求めているかを受信し分析する、この仕組みを構築することが、無形社会における最も重要な認識の一つといえます。
ジャパンライフデザインシステムズ
谷口正和
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