スポーツの大会やコンテストで勝者となるのは常に一人です。だからこそ勝者が注目を集めるわけですが、一方で敗者の一人ひとりにスポットが当たる社会が到来しつつあります。それが今回のキーワード「Lose but Win」です。単なる勝敗による判断を超えれば、一人ひとりがかけがえのないパーソナリティを持った独自の存在に他なりません。これはスポーツだけでなく、企業経営においても同様です。どれほどコストを削減し他社より利益を出したかの競争ではなく、唯一無二の事業やサービスによってどれだけ社会に貢献できたかが重要です。また、人生100年時代が到来した現在、同じことを永続的にやらなければいけないということはありません。副業やパラレルキャリアなど多能であることが求められる中、新しいことに挑戦する時間やチャンスは拡大しています。その意味において、「負け」を次へのステップや人生をスイッチするチャンスと前向きに捉えることができれば、それは自身にとっての大きな価値になります。同じ定規で競争する社会を超えて、固有のものに回帰せざるを得ない社会が到来していることを認識しておくことが重要です。
ジャパンライフデザインシステムズ
谷口正和
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