拡大を続ける新型コロナウイルスの問題も踏まえ、現在は経営難あるは国難といったことを超えた「社会難」というような状況を迎えつつあります。今後どのように地球社会を経営していくかが問われる中、浮かび上がってきたのが「ソーシャル・オーダー」というキーワード。これまでの判断基準とされてきた利便性や合理性を超えた社会命令が下される時が到来してきています。「ソーシャル・オーダー」は、地球市民全体の民意としての判断や方策の流れをつくろうという未来活力といえます。国や企業の活動に委ねたり、その方針に従ったりというよりも、最小単位である個人の行動が重要で、自分自身の中に「理想とする未来社会は何か」という問題意識がなければ社会命令に気づくことはできません。未来の地球経営に対する社会からのメッセージを感受し、そして行動に移していく。一人ひとりの思想や哲学が連鎖し社会波となって広がりをみせた時、「ソーシャル・オーダー」の認識はより一層際立ってきます。危機から立ち上がり、希望に至るための流れをつくるためにも、このキーワードをしっかりと受け止めておきたいところです。(2020.03.02)
ジャパンライフデザインシステムズ
谷口正和
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