新型コロナの感染対策として移動や経済など様々なところで自由が奪われています。そうした中で求められるのが心理的な「曖昧さ」であり、それを表したのが「まあいいじゃないか」というキーワード。自らを律しているからといって周囲に対して厳しく監視の目を向けるというようなことをせず、心にゆとりをもち「和をもって尊しとなす」という思いが今こそ求められます。自らの価値観や従来の発想によってどちらか一方だけを正解と決めつけるのではなく、「まあいいじゃないか」という曖昧さをもって両方を行き来するような中間の認識論が重要です。そうしたゆとりがあれば、コロナの影響で不自由を感じる状況すらも面白がることができ、それによってこれまでにないような新たなアイデアやクリエイティブティが生まれていきます。経済や行動の制限が徐々に解除されていく流れの中で、まず先んじて行うべきは心にゆとりを取り戻すこと。自己の中で決めつけがちになり行き詰まった時にこそ、「まあいいじゃないか」と心を解放しながら柔軟に対応していく、このことを大事にしたいものです。(2020.05.18)
ジャパンライフデザインシステムズ
谷口正和
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