私たちは今、混沌がさらなる混沌を生む「カオス社会」の真っ只中にいます。しかし、そのことを悲しんだり、嘆いたりするのではなく、事実と向き合い直視することで、混沌の中からチャンスが生まれてきていることを認識する必要があります。カオスを一つのマザーランドとして、そこで何がインキュベーションされているか、どのような新しい価値が生まれようとしているか、それを見ていくことがこのキーワードのもつ意味です。すでに決まっている正解を横一列になって追いかけてきた社会から、現在は正解を追い求めるのではなく、一人ひとりが自らの独自性を磨き、自分らしさの延長線上で他者に貢献できるようになろうという社会へと移行しています。その中で私たちは、自らの興味・関心のあるものを自由に追求することができ、そこで得た体験学習がエネルギーとなって自らを成長させていく、このキーワードはそうした独学のシナリオも内包しています。変化から目をそらさず、素直に時代の息吹として受け止めていく。それによって生まれた新しい感性やライフスタイル、そして事業やサービスも「カオスの子どもたち」なのです。(2020.06.08)
ジャパンライフデザインシステムズ
谷口正和
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